永くご愛用いただくために
器のお手入れ方法
永くご愛用いただくためにお気に入りの器は、やっぱり永く大事に使っていきたい。
だけど、どうしたらいいの?
そんなお声にお応えして、うつわの種類別にお手入れの方法をご紹介しております。

器の種類と特徴について
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◆ 磁器
「石もの」と呼ばれ、石英や長石などの陶石が原料となり、これらを粉砕して粉にして粘土と混ぜ使います。
焼成温度は約1200℃〜1300℃で焼かれます。出来上がった器は、吸水性がなく、なめらかな質感と手触り。
また色や形のバリエーションも豊富で、強度も高く日常に大活躍の器です。
たくさんの金属のような溶融した魅力があります。 -
◆ 陶器
「土物」とも呼ばれるように、陶土と呼ばれる粘土が原材料。ガラスの材料を含む長石や炭石を混ぜて使います。
焼成温度は約800℃〜1250℃で焼かれています。
焼き方、釉薬によって特徴が異なります。
土のぬくもりや素朴さを感じられる手触り。また、たくましくゴツンという質感も魅力です。 -
◆ 半磁器
せっ器やストーンウェアともいわれ、陶器と磁器の中間の性質を持つ半磁器。
焼成温度は約1200℃〜1300℃で焼かれています。
禁物は熱伝導のある柔らかな雰囲気で磁器の持つ滑らかな質感と手触り。
見た目は陶器と磁器の中間的な形状であり、用途の選択が簡単です。 -
◆ 耐熱陶器 / 土鍋
陶土にペタライト(特殊耐熱原料)などの鉱物を混ぜ込み、加熱による負荷が器本体にかかっても、熱膨張による破損がおこらない性質を持っています。 釉薬も熱衝撃に耐える耐熱釉薬を使用し、1100℃~1200℃程度で焼成されています。
正しいお取り扱いをしていただければ、直火やオーブン、電子レンジなどでご使用できる便利な素材です。
磁器のお手入れ方法

- 使用後は中性洗剤と柔らかなスポンジで洗ってください。
- 色絵や金彩などは強く洗うと色が落ちることもあります。硬いスポンジで洗ったり、ゴシゴシ強く洗うことはお避けください。
- 基本的には食器洗浄機も対応していますが、特に薄い器などは他の器とぶつからないようにご注意ください。
- 金や銀を施したものは電子レンジや食洗器で黒く焦げたり、変色してしまう恐れがありますのでご使用をお控えください。
- 急冷など急激な温度変化による破損の恐れがありますのでご注意ください。
- 直火でのご使用はおやめください。
陶器のお手入れ方法

- 水漏れが発生することもございますので、初めてご使用になる前に鍋に器をいれて30分ほど煮沸してください。
- 目が粗い土は、米のとぎ汁で煮沸すれば土肌の隙間を埋めることができます。尚、粗い土ややわらかい土の場合は、煮沸はせずに水を通してお使いください。
- 煮沸後は完全に水分を乾かして収納してください。(カビの原因になります)
- 陶器は研磨をしていてもザラツキがあるものがあります。気になるようでしたら、同一器の高台を合わせて円形に擦り合わせるか、サンドペ ーパーで磨いてください。
- 陶器の土は吸水性が高く、特に貫入や粉引き、焼締めの商品は使っていくうちに、吸収した水分や成分で器の色が変わることがございます。
- 陶器の器に油物の料理を盛るとシミができることがあります。料理を盛る前に陶器の器を水につけることをお勧めします。
- お使い後の洗いには充分注意をしてください。特に磁器と陶器を一緒に入れて置きますと、強度の違いなどでキズや欠けができることがあります。1枚ずつの手洗いをお勧めします。
- 洗浄後は乾燥させ収納してください。十分に乾かさず収納するとカビや匂いの原因となりますのでご注意ください。
半磁器のお手入れ方法

- 貫入が入っている器はご使用になるうちに貫入が増すこともあります。素地が割れているわけではありませんので、ご使用には差支えありません。また、吸収した水分や成分で器の色が変わることがございます。
- 使用後は中性洗剤と柔らかなスポンジで洗ってください。つけ置きと湿ったまま長時間放置しないでください。
- 色絵や金彩などは強く擦ると色が落ちることもあります。硬いスポンジやたわし、ゴシゴシ強く洗うことは避けてください。
- 基本的には電磁調理器やオーブン対応していますが、特に縁・脚などは他の器とぶつからないようにご注意ください。
- 金や銀を施したものは電子レンジや食洗機で黒く焦げたり、変色してしまう恐れがありますのでご使用をお控えください。
- 急冷などで急激な温度変化による破損の恐れがありますのでご注意ください。
- 直火でのご使用はおやめください。
- 洗浄後は乾燥させ収納してください。十分に乾かさず収納するとカビや匂いの原因となりますのでご注意ください。
- 多少の吸収性があるため油脂類の使用は推奨されておりません。
耐熱陶器・土鍋のお手入れ方法

- 直火・オーブン・電子レンジでの調理が可能です。
- 食器洗浄機でのご使用はおやめください。
- 洗浄は手洗いで行い、乾いた布で良く水分を拭き取って乾燥させ保管してください。
- シミやにおいの原因になりますので、つけ置き洗いはおやめください。
- 金物や硬質な食器類とは、別に洗浄してください。欠けや損傷の原因になります。
- 熱い状態の本体を水に浸けたり、直冷テーブルなどに置かないでください。
- 天ぷら・フライ等の油料理は危険ですので絶対にお避けください。
- 長時間かたわる空焚きはしないでください。
- 熱くなった器を急激に冷やさないでください。割れる恐れがございます。
- 吸水性があるため、乾燥不十分のままにしておきますと、カビ・しみ・臭い発生の原因となります。