有田の原風景の保存と活用

有田陶磁美術館の修繕及び展示環境の整備

有田陶磁美術館は、明治7 年（1874） に建てられた石倉（やきもの倉庫） を改築し、昭和29 年（1954） に佐賀県の登録博物館1 号として開館した由緒ある建物です。
歴史と風情のあるやきもの専門の美術館ですが、さらにこの建物は国選定の「有田内山伝統的建造物群保存地区」内にあり、有田内山の町並みを特徴づける伝統的建造物の一つとなっています。
佐賀県重要文化財に指定されている「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」と「陶彫赤絵の狛犬」も収蔵しています。
古い展示ケース自体が木製の上質なものだったために、十分な修繕を施した結果、ヴィンテージ感あふれる展示ケースが出来上がり、明治に建てられた有田陶磁美術館のレトロな雰囲気と見事に調和したものとなりました。